どもです、MW岩井です。
皆さんは、RPGって好きですか?
ストーリーを楽しみ、戦闘で頭を悩ませ、最初は勝てなかった敵も、いつしか自分が成長して強くなっていく...なんていうゲームシステムは、多くの人に楽しまれる、間口の広いものですよね。
そして、同じRPGというジャンルの中でも、ゲームごとに独自の要素が入っているのは当たり前なわけですが、7月29日に角川ゲームスさんから発売になった『メタルマックス3』は、ちょっと変わった要素...いや、クセがあるんですよ。
あ、最初に言っておきますけど、このゲームは『~3』とシリーズ3作目ですが、過去のシリーズを一切知らなくても何の問題もありません。
単に、過去の『メタルマックス』シリーズ好きに向けて、「同じ楽しみを持ったゲームだよ」とアピールしているだけなので、『メタルマックス』初心者でもご安心を!
皆さんは、RPGって好きですか?
ストーリーを楽しみ、戦闘で頭を悩ませ、最初は勝てなかった敵も、いつしか自分が成長して強くなっていく...なんていうゲームシステムは、多くの人に楽しまれる、間口の広いものですよね。
そして、同じRPGというジャンルの中でも、ゲームごとに独自の要素が入っているのは当たり前なわけですが、7月29日に角川ゲームスさんから発売になった『メタルマックス3』は、ちょっと変わった要素...いや、クセがあるんですよ。
あ、最初に言っておきますけど、このゲームは『~3』とシリーズ3作目ですが、過去のシリーズを一切知らなくても何の問題もありません。
単に、過去の『メタルマックス』シリーズ好きに向けて、「同じ楽しみを持ったゲームだよ」とアピールしているだけなので、『メタルマックス』初心者でもご安心を!
その1「戦車で遊ぶ」
このゲームでは、主に人間3人+犬というパーティで冒険をしますが、人間は戦車やバイクなどの乗り物に乗ることもできます。それらの乗り物は、個性派そろい。スタンダードな戦車もあれば、近未来パトカーを武装したもの。さらにはバイクのサイドカー部分に主砲を強引に取り付けたものから、先端に巨大なドリルをマウントした轟○号的なヤツ。さらにはAK○RAに出てきそうな近未来バイクまで、その数は10種類以上。ここから3種類を選べだなんて、嬉しい悲鳴で困っちゃうわけですよ。
この乗り物、名前はもちろんのこと武装や改造内容、カラーリングも自由自在。もちろん、パーツを買うお金や改造費という制限もありますし、強い武器ほど重く、重装備にするためにはエンジンを強化しないと自走できなくなります。
さらに、エンジンの強化にも限界はあるわけで、結果、どうしてもある武器を装備したい...と考えていくと、犠牲にしなければいけない要素も出てきます。
たとえば僕の場合、弾の補充が不要(幾ら撃ってもお金がかからない)武器のうち、非常に攻撃力が高いレーザー兵器を購入したので、それを搭載しようとしました...が、エンジンが武器の重さに耐えられないので、仕方なく装甲板の大半を取り外して、戦車を軽量化することにしました。この方向性、弱い敵を相手にしている場合には無類の強さを誇るわけですが、一定以上強い、中ボス級の敵と戦う時には、装甲の薄さがモロに影響してしまい、あっという間に戦車が破壊されてしまいます。
そこで、悩むわけです。装甲は、ある程度必要。でも、重い武器も搭載したい。結果、たどり着いた先は、「主砲など、他の武器をすべて取り外す」という結論でした。ええ、僕の戦車は主砲が取り外され、装甲車の屋根にレーザー兵器が取り付けてあるという不格好な戦車になったわけです。
こうして自分でも納得できるような戦車ができてくると、当然友達に自慢したくなるわけですよ。
「ねえねえ、君の戦車はどんな感じ?」
戦車の名前も、改造の方向性も、付けている武装も、人それぞれ。改造が面倒な人は武装や装甲だけは改造しても、カラーリングまでは気にしない、という感じ。一方、戦車に思い入れがある人は、何から何まで手を入れて、初期状態とはほど遠い感じになっているわけです。
でも、どちらものも「ゲームの中で強くなりたい」という目的は一緒。
この自由度の高さって、凄いことだと思いませんか?
その2「ゲーム世界を堪能する」
通常、RPGといえば最初の街があって、弱い敵がいて、倒して、経験値とお金を稼いで強くして、隣のエリアに進んで...なんていうプロセスを経ていくわけですが、『メタルマックス』の世界には、そんなお約束はありません。
一般的なRPGにおける「ボス」級の敵にはほとんど倒す順番が決められておらず、ゲーム中では「お尋ね者」として登場します。倒すのも、倒さないのも、完全に自由。もちろん、中には何匹かシナリオの進行に関するボスもいますが、あくまで少数派です。なにせ、2~3個目にたどり着ける街の近くにいるボス級の敵は、最初の頃に戦いを挑んで負けるのは当たり前としても、レベル50を超えた最近になって挑んでも負けたので、そういう強い敵が普通にフィールドを移動している、というのがこのゲームの恐いところです。そう、敵と出会ったら自分が倒せる敵かそうでない敵かを見分け、ヤバそうならさっさと逃げないと、普通に全滅させられてしまいます。逆に言えば、そういうボスとの戦闘を極端に避けながら雑魚ばかりを相手にして戦車やパーティを強化していく、という方法もありですし、やり方は完全に自由です。
それどころか、ストーリー展開だってかなり序盤である女性と出会い、恋に落ち、「一緒に暮らそう」と言われたので「はい」なんて回答しようものなら、セーブ後そのままエンディングに突入です。ええ、これも選択肢の1つなわけですよ。
だから、このゲームには明確な「進むべき順番」は示されていません。おおよそ、「なんとなくアレの次はコレかな?」くらいの順番を感じ取ることはできますが、それも強制されているわけではありません。
その3「台詞などから察する」
このゲームはニンテンドーDS用なので、お世辞にもグラフィックがウリというわけではありません。
でも、台詞やアイテム配置など、かなり細かいところまで気を配って作られているらしく、感心させられることばかりです。
たとえば、ある女性が号泣しながら謝っているシーンの台詞。
「ぐぉめんなさあぁい...」といった、感情が入り交じった台詞(文字)を見ていると、そこから号泣している女性の声が聞こえてくるようです。
もちろん、上手い声優さんが感情表現たっぷりに演じた声を再生する、というのも1つの演出方法なのでしょうが、昔ながらの「想像する余地を残した」演出は、今だからこそ際だっているように感じました。
そのほか、人里離れた場所に住んでいるある女性の家に泊めてもらったところ、家の片隅には藁が積んであって。その藁をどかしてみると、地下への階段が出現します。階段を下りてみると、そこには物置があり、物置には武器がいくつも入っていました。僕はその武器を手に入れた時、パーティにはもっと強い武器を装備させていたので「なんだ、ショボい武器か」と見過ごしそうになりましたが、よく考えてみてください。
一見しただけでは戦いと無縁そうな、優しそうなおばさん。
でも、彼女の家の奥底には、大量の武器が隠してあった。
そこから、彼女が語らない、彼女の過去が見えてくるわけです。
ゲーム中では、そこまで親切に説明してくれるわけではありません。だから、あくまで自分から、ポジティブに、「それって、もしかしてこういう意味なのか?」と推察する必要があります。でも、推察したいという気持ちがあれば、感動できること、哀しい気持ちになること、いろいろな気持ちになることができるゲームです。そういう、ちょっとしたことに気づけたことを、喜べるゲームなのです。
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ここまで読まれた方はもう気づかれたかもしれませんが、このゲームは人を選びます。けして万人向けではありません。自分から、このゲームを楽しみたい、楽しもうという積極的な姿勢が必要になります。
なんとなく経験値とお金を稼いで、なんとなく武器を揃えて、戦闘はボタン連打で...なんていうRPGへの接し方をしていたら、きっとつまらないゲームに見えてしまうでしょう。でも、もしもあなたが「おもしろいゲーム」を探しているのなら、思い出の1本になり得るかもしれません。
このゲームでは、主に人間3人+犬というパーティで冒険をしますが、人間は戦車やバイクなどの乗り物に乗ることもできます。それらの乗り物は、個性派そろい。スタンダードな戦車もあれば、近未来パトカーを武装したもの。さらにはバイクのサイドカー部分に主砲を強引に取り付けたものから、先端に巨大なドリルをマウントした轟○号的なヤツ。さらにはAK○RAに出てきそうな近未来バイクまで、その数は10種類以上。ここから3種類を選べだなんて、嬉しい悲鳴で困っちゃうわけですよ。
この乗り物、名前はもちろんのこと武装や改造内容、カラーリングも自由自在。もちろん、パーツを買うお金や改造費という制限もありますし、強い武器ほど重く、重装備にするためにはエンジンを強化しないと自走できなくなります。
さらに、エンジンの強化にも限界はあるわけで、結果、どうしてもある武器を装備したい...と考えていくと、犠牲にしなければいけない要素も出てきます。
たとえば僕の場合、弾の補充が不要(幾ら撃ってもお金がかからない)武器のうち、非常に攻撃力が高いレーザー兵器を購入したので、それを搭載しようとしました...が、エンジンが武器の重さに耐えられないので、仕方なく装甲板の大半を取り外して、戦車を軽量化することにしました。この方向性、弱い敵を相手にしている場合には無類の強さを誇るわけですが、一定以上強い、中ボス級の敵と戦う時には、装甲の薄さがモロに影響してしまい、あっという間に戦車が破壊されてしまいます。
そこで、悩むわけです。装甲は、ある程度必要。でも、重い武器も搭載したい。結果、たどり着いた先は、「主砲など、他の武器をすべて取り外す」という結論でした。ええ、僕の戦車は主砲が取り外され、装甲車の屋根にレーザー兵器が取り付けてあるという不格好な戦車になったわけです。
こうして自分でも納得できるような戦車ができてくると、当然友達に自慢したくなるわけですよ。
「ねえねえ、君の戦車はどんな感じ?」
戦車の名前も、改造の方向性も、付けている武装も、人それぞれ。改造が面倒な人は武装や装甲だけは改造しても、カラーリングまでは気にしない、という感じ。一方、戦車に思い入れがある人は、何から何まで手を入れて、初期状態とはほど遠い感じになっているわけです。
でも、どちらものも「ゲームの中で強くなりたい」という目的は一緒。
この自由度の高さって、凄いことだと思いませんか?
その2「ゲーム世界を堪能する」
通常、RPGといえば最初の街があって、弱い敵がいて、倒して、経験値とお金を稼いで強くして、隣のエリアに進んで...なんていうプロセスを経ていくわけですが、『メタルマックス』の世界には、そんなお約束はありません。
一般的なRPGにおける「ボス」級の敵にはほとんど倒す順番が決められておらず、ゲーム中では「お尋ね者」として登場します。倒すのも、倒さないのも、完全に自由。もちろん、中には何匹かシナリオの進行に関するボスもいますが、あくまで少数派です。なにせ、2~3個目にたどり着ける街の近くにいるボス級の敵は、最初の頃に戦いを挑んで負けるのは当たり前としても、レベル50を超えた最近になって挑んでも負けたので、そういう強い敵が普通にフィールドを移動している、というのがこのゲームの恐いところです。そう、敵と出会ったら自分が倒せる敵かそうでない敵かを見分け、ヤバそうならさっさと逃げないと、普通に全滅させられてしまいます。逆に言えば、そういうボスとの戦闘を極端に避けながら雑魚ばかりを相手にして戦車やパーティを強化していく、という方法もありですし、やり方は完全に自由です。
それどころか、ストーリー展開だってかなり序盤である女性と出会い、恋に落ち、「一緒に暮らそう」と言われたので「はい」なんて回答しようものなら、セーブ後そのままエンディングに突入です。ええ、これも選択肢の1つなわけですよ。
だから、このゲームには明確な「進むべき順番」は示されていません。おおよそ、「なんとなくアレの次はコレかな?」くらいの順番を感じ取ることはできますが、それも強制されているわけではありません。
その3「台詞などから察する」
このゲームはニンテンドーDS用なので、お世辞にもグラフィックがウリというわけではありません。
でも、台詞やアイテム配置など、かなり細かいところまで気を配って作られているらしく、感心させられることばかりです。
たとえば、ある女性が号泣しながら謝っているシーンの台詞。
「ぐぉめんなさあぁい...」といった、感情が入り交じった台詞(文字)を見ていると、そこから号泣している女性の声が聞こえてくるようです。
もちろん、上手い声優さんが感情表現たっぷりに演じた声を再生する、というのも1つの演出方法なのでしょうが、昔ながらの「想像する余地を残した」演出は、今だからこそ際だっているように感じました。
そのほか、人里離れた場所に住んでいるある女性の家に泊めてもらったところ、家の片隅には藁が積んであって。その藁をどかしてみると、地下への階段が出現します。階段を下りてみると、そこには物置があり、物置には武器がいくつも入っていました。僕はその武器を手に入れた時、パーティにはもっと強い武器を装備させていたので「なんだ、ショボい武器か」と見過ごしそうになりましたが、よく考えてみてください。
一見しただけでは戦いと無縁そうな、優しそうなおばさん。
でも、彼女の家の奥底には、大量の武器が隠してあった。
そこから、彼女が語らない、彼女の過去が見えてくるわけです。
ゲーム中では、そこまで親切に説明してくれるわけではありません。だから、あくまで自分から、ポジティブに、「それって、もしかしてこういう意味なのか?」と推察する必要があります。でも、推察したいという気持ちがあれば、感動できること、哀しい気持ちになること、いろいろな気持ちになることができるゲームです。そういう、ちょっとしたことに気づけたことを、喜べるゲームなのです。
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ここまで読まれた方はもう気づかれたかもしれませんが、このゲームは人を選びます。けして万人向けではありません。自分から、このゲームを楽しみたい、楽しもうという積極的な姿勢が必要になります。
なんとなく経験値とお金を稼いで、なんとなく武器を揃えて、戦闘はボタン連打で...なんていうRPGへの接し方をしていたら、きっとつまらないゲームに見えてしまうでしょう。でも、もしもあなたが「おもしろいゲーム」を探しているのなら、思い出の1本になり得るかもしれません。